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瞑想の時間、KLM ブルー 

フライトは乗り継ぎ・移動を含めると15h強。
ここ数年、ダビのi-podは、瀕死状態でスタメン落ち。
よって空のお供がいない。
準備だって、ろくにしなかったため、バックパックの中身は
膨らんではいるものの、中身はダビ母が準備したダビ姉への貢物ばかり。
ダビの荷物なんて、三日分の着替えとnikonのカメラだけ。

そんな中、ふとバックパックの中を覗いてみると、一冊の本を見つける。
池波正太郎の剣客商売シリーズ、『辻斬り』だった。
i-podを使用しなくなって以来、ダビの旅には
駅の本屋で駆け込み的に何か目についた本を買うようにしているのですが、
いつぞやの旅で使用したものだった。
でも、大事なのはその時の気分に即した本であること。
季節、景観、精神状態、その他諸条件を加味した本であること、
今の旅に、どうも剣客商売は期限切れで繋げることはできないような気がしたが、
何もない状態では仕方がない。
しおりが挟んであった「三冬の乳房」から読み続ける。
(官能小説ではありません)
でも、どうあがいてもこの話、一話が限界で、
すぐに、手持ち無沙汰になる。
嗚呼、東京の帰りに読んでいた『乳と卵』が恋しい。

そんな時、unitedrecordings.comのsuperclubの
Micky Hoogendijkの選曲に心ときめく。
彼の曲に身を委ねながら、ひたすら瞑想の時間となる。

それにしても、KLM航空のブルーにはハッとするほど気持ちが良い。
どこかアキ・カウリスマキ『過去のない男』のイルマにも見えてきて、うれしくなる。
そんなことをめぐらせながら、ひとまずアムステルダムへたどり着く。ふう。



池波正太郎(2002)
辻斬り
新潮社





川上未映子(2008)
乳と卵
文藝春秋





アキ・カウリスマキ(2003)
過去のない男

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